2012年09月25日

行く理由

私はコーヒーが大好きなのだが、ここのイタリアンコーヒーに出会ってからはここの系列店しかコーヒーを飲みに行かない。

理由は一つ。断然美味しい。ここのバリスタは1年くらい修業しないとコーヒーを入れる資格がもらえないらしい。

オープンのときからいる女性スタッフが以前「私もやっと資格が取れました!」と嬉しそうに教えてくれた。

陶器のオリジナルカップに注がれる気持ちの入ったコーヒーは癖になる。打ち合わせによく使っていておかわりすることもあったが

後味も重くなくていい。普通のブレンドもとてもおいしいけれど、疲れたときは「エスプレッソコンパンナ」がお勧めだ。

しっかりシュガーを入れて、まずたっぷりの生クリームとコーヒーを一緒にスプーンで一口。

デザートを食べているような甘みと苦みが素晴らしい。

そのカフェがある日、なんとセルフ形態になってた。カウンターで受け取るコーヒーは紙カップに変わっていた・・・。

セルフ形態のカフェは市場にあふれている。そうじゃないから差別化ができていたのにこれでは違いがないように見える。

私はお店のファンの一人だが、かなりのヘビーリピートをしていた理由がいくつかあった。ひとつは「味」。本物のイタリアンコーヒーをバリスタ

が淹れるとこんなにおいしいということを教えてもらった。陶器のカップでしかも形がマグカップではないところが良かった。

コーヒーを運んでくれるスタッフとの何気ないコミュニケーションも好きだった。彼らはプライドを持って仕事をしていて素晴らしいサービス精神

でいつも楽しませてくれた。

多分、経営側からこの店舗はロケーション的にこの三つを求めていない客層が多いと判断されたのだろう。

味以外は削除されて簡略化された。それによってお店の経営事情がどうなったのかはわからない。

改善されたのか、変わらないのか。それからほとんどこの店には行かなくなった。

しばらくして別の日に久しぶりにどうしても飲みたくてお店に立ち寄り、エスプレッソコンパンナを注文した。

これはオリジナルカップのままで変わっていない。やはりとっても美味しかった。でもエスプレッソを飲むときには大量の水が必要な私は、

水もセルフで持ってこないといけないのが、とってもとっても、めんどうくさかった。

心理的に「快」がいくつか重なると人はそこにリピートするけれど、「快」があってもささいな「不快」が積み重なると人はそこへ行かなくなる。


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Posted by 小路文子(こみちあやこ) at 23:32│Comments(0)マーケティング
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